こんにちわ。間取りオタクのerisa (@erisa.ina)です。
同じく最近、家の間取りを妄想してるわぁという方や、今月中に間取り確定してくださいってハウスメーカーさんから言われてて(涙目)というそこのあなた、
その間取りに書き足してもらいたい線があります!
それは、住宅の角と角を結ぶ、対角線!
わが家に来た人は口々に、実際の寸法や畳数よりもすごく広く感じると言ってくれます。
そんなとき、私の鼻の穴はきっと膨らんでいるのでしょう。笑
目の錯覚を利用した間取りマジックをタネアカシしていきます。
その一つが、この対角線です。
なぜ、対角線なのか。
部屋に入ってきたとき、
人の視線は無意識のうちに角をとらえて、空間の大きさを認識するので
角が遠い位置にあると、広く感じるんですね。
なので、住宅の角と角を結んだ対角線の距離を長くしてあげることで、視線がとらえる角の位置が遠くなり、広さを感じやすくなるんです。
対角線の長さを長くするには、同じ床面積であれば正方形より長方形の方が長くなります。
コの字型やL字型など、建物の形に凹凸をつけると、対角線の距離が伸びやすくなります。
(一般的に施工費の面では、正方形の総二階の立方体(キューブ)型が一番価格を抑えやすいといわれていますので、コストとデザインのバランスが悩みどころ)
もしお時間があったら、家の中心から伸びた対角線だけでなく、よく人が立つであろう立ち位置から角まで伸びる線も意識して書き足してみてください。
例えば、こんな線は長く伸びていますか?
- 部屋に入ったときのドアの位置から角まで伸びる線
- いつも座るであろうリビングのソファの位置から角まで伸びる線
- キッチンに立って前を向いた位置から角まで伸びる線
- 階段を上りきった先の位置から角まで伸びる線
- 玄関から中を見た時にお客さんが目にするであろう位置から角まで伸びる線
などを引いてみて、この家で暮らした時の視線の距離を意識してみてください。
すべてを100%満たすことは難しいかもしれませんが、これらの線が長く伸びていると、実際よりも広がりを感じる家をつくることができます。
わが家の場合は、L字型で対角線を伸ばしています
うちはL字型になっていて、ダイニング部分が南に突き出しています。
決して広い空間ではありませんが、この部分が出ているおかげで、家の角となるグレーの柱部分までの距離はグッと伸びます。
このななめの距離が長いことが広く感じられる理由の一つです。
また、モルタルのキッチンカウンターと、手前のリビングの大開口窓の角との間に隙間があるのがポイント。
ここはもちろん、動線上の人が歩く通路のために空けているのですが、
視線という観点で見てもおもしろくて、
人の視線は分断を避けて、空いているほうあいているほうへと伸びていくので、わが家では一番奥の角まで導かれるように伸びていきます。
間取り図に対角線を引くときは、その「距離を伸ばすこと」と「途中で分断されていないか」も合わせてチェックしてみてくださいね。
家の形が四角いときは、目に留まるものを角に置いてあげる
土地や費用の関係で、家の形が四角くせざるを得ないときでも、対角線の先に目に留まりやすいものを置いてあげることで、人の視線を誘導することができます。
わたしが一番好きなのは、やっぱり窓。
窓フェチとしては、コーナー部分の窓に、並々ならぬ憧れがあります。
正面に窓を持ってくるより、対角線の先端になる角に窓を持ってくることで、窓の向こうのその先まで視線が伸びますので、体感する広さは図面で見るよりも、ずっと広く感じられます。
リフォームやマンションでは、窓の位置が動かせなかったり、耐震の関係で角に窓を配置できなかったりしますが、新築であれば可能です(家の構造によっては断られてしまうかもしれませんので、建設会社に相談してみてくださいね)
アートや照明、観葉植物もおすすめ
窓が難しくても諦めないで!
対角線の角に視線を持っていくには、デザインされた照明器具や、絵やオブジェなどのアートもおすすめです。
コーナーにフロアライトは最高の組み合わせ。
やわらかい光が左右の壁に反射して、光の描く線さえも、目で追いかけずにはいられない美しさだから。
このときは、あかりを灯していないときでも絵になるような、洗練されたデザインのライトを選んでください。
日中、あかりを点けていない時間帯でも、人の視線がそこに向かってしまうようなコーナーになります。
もちろん、フロアライト用のコンセントも忘れずに計画に入れてくださいね。ほぼ差しっぱなしになりますから。
照明以外では、絵画やオブジェといったアートをコーナーに置くのも素敵ですね。
壁に絵を掛けるもよし。
カウンターを端まで伸ばしてアートコーナーを作るもよし。
ちょっと背の高い木のスツールを角において、その上をディスプレイコーナーにするもよし。
アートを置くことを考えて、角を照らすためのウォッシャーライト(ユニバーサルライトともいう)を照明計画に入れてください。
(スイッチは他のライトと独立させてね!)
暗がりの中、家の一番奥がほのかに照らされていて、そこに素敵な絵画が一枚飾られていたら……
うーん!ドラマチック!
結論!対角線の間取りマジック
住宅の対角線とは、家の角から角までのななめの線の長さのこと。
この対角線を間取り的に長くしてあげたり、対角線の先に目に留まりやすいもの、(例えば窓や観葉植物やアートなど)を置いてあげると、視線が長く伸びていくので、広く感じやすくなります!
さぁ、あなたの間取りにも線を引いてみよう!
コメントを残す